先日、1年生が初めての練習試合をしてきました。
丁度1ヶ月前に撮影した、練習動画を更新しましたので、どのように成長したかを紹介いたします。
また、練習の詳しいやり方や低学年用の練習で気をつけることなども記載します。
皆様の参考になると嬉しいです。
よろしければ、最後まで読んで下さいね。
ウォーミングアップ
やり方
用具:ラダーとコーン3つ
①ラダーは以下の種目を主に行なう
- 走る
- 片足だけ入れて出す
- サイドステップ
- ケンケンパ
全身の力を抜いて、つま先立ちにならないように、スピードよりもしっかり足を地面に置いてすることを重視する。
出来なくても大丈夫、無理に完璧を求めてやらせないようにする。月日を重ねて練習していく。
②ラダーの戻りは、ジグザグで戻ってくるようにする。
- ジグザグに走る
- サイドステップ
- 後ろ向きで走る
- スキップ
なるべくスピードを上げておこなう。
後ろ向きで走るは、転ぶ可能性もあるので、事前に転ばないようにスピードを調整することを伝える
運動による怪我の防止やサッカーの動きに対する準備。メンバー間の緊張をほぐし(アイスブレイク)次の練習に対する能力を最大限に発揮できる状態を作ること。
フリータッチでパス練習
やり方
用具:ゴール1つ、コーン5本、並ぶ場所の目安になるマーカーかコーン2つ
①無理なくやりやすい等間隔の距離で、5本のコーンを設置する。
- 2人組でコーンの間をパスで通していき、最後はシュート
- フリータッチでおこなう
- キックも最初は自由で構わない
- シュートしてから戻る時、手で持たないでドリブルして戻るようにする(手で持って来ても構わない)
慣れてきた子は物足りなくなるので、なるべくダイレクトでやってみようと声をかける。
またパスはインサイドキックだけと指定して、練習の意欲を下げないように工夫する。
まったくの初心者だと、コーンとコーンの間を認知出来ない場合があるので、事前に同じ配置のドリブル系の練習をしていき、コーンの間を認知できるようにしておく。
出来なくても大丈夫、失敗しても大丈夫、2人組で蹴る楽しさを知ってもらい、協力することを学んでもらう。
ボールだしゲーム
上記の練習だけでは、ボールを触る回数が少ないので、ドリブル系も練習していく。
今回は、上記の練習がさほど楽しくないので、ゲーム度の高いボールだしゲームで練習。
やり方
用具:1人1つのボール、適当な四角形のコートを作る
①四角形のコートの中でドリブルして、お友達のボールを四角形の外に蹴りだすゲーム。
- 自由にドリブルしてよい
- ボールを3回出されたら負け
- 学年ごとに何回蹴りだされたら負けと決める(例:3年は1回、2年は2回、1年は3回)
- チームを組んでやろうとする人も現れるが、とにかく最初は自由にやらせて良い。
- 子供達の様子を見て、2回目からグループを組むのは無しにしておこなう。
- 最後まで残った人が勝ち、時間制の1人勝ち以外は引き分けに設定すると、積極的にボールを取り行くようになる。
- レベルに合わせて、利き足だけ、利き足禁止などルールを変更しても良い
バーンと強く外に蹴りださないように伝える。遠くに飛ばしすぎると取りに行くのに時間がかかり、ゲーム度が下がる。また力の強弱を学んでもらう。
低学年によく起こるのは、ボールを蹴りだされて、悲しくなって泣いてしまうこと。
まったくの初心者は、この練習は止めておきましょう。
1対1パターンA
上記の練習を元に1対1で実戦。
やり方
用具:ミニゴール2つ、コーン4本、ボールだしゲームで利用した四角形のコート
①四角形のコートに、向かい合わないようにミニゴールを設置、ミニゴールの中にコーンを1ずつ設置、
四角形から出ないように二人の間にパスを出してスタート。
最初にボールに触った人、後から触った人(DF側)でもよいので、ゴールの中にあるコーンを当てたら勝ち。
四角形からボールが出たら終了。
- キックとドリブルの実戦。
- まずは自由にやってもらい、対戦する楽しさを知ってもらう。
- 1人10点とったら勝ち(レベルに合わせて5点でも良い)
- 沢山失敗していろいろ経験してもらう。
- ボールコントロールの力加減に気をつける。
コーチがお手本を最初に見せるのがスムーズで良い。ゴールが2つあるので、かけ引きのお手本をみせてあげる。(空いてるゴールを目指せば、相手は防ぎに来る、相手が来たら慣性の力を利用して逆のゴールを目指す。相手が来なければ、そのまま正確にキックを狙う)
子供同士が衝突しないように、ボールの配給に気をつける。
失敗しても、出来なくても大丈夫、取ったり取られたりしながら楽しみましょう。
1人10点とったら勝ちなので、自然に競争できるようなルール作りを。
(競争が無いと悪ふざけで終わる場合もあります)
1対1パターンB
パターンAよりも、相手をすばやくかわす要素が強い練習方法。
やり方
用具:ミニゴール2つ、コーン4つ、上記から使用している四角形のコート
①1辺に2つのミニゴールを左右に設置する、ミニゴールの中にコーンを1ずつ設置、ミニゴールに対面する場所に並ぶ場所を2箇所にコーンを設置。
ボールを持っているドリブル側からスタート、それを見たDF側もスタート(慣れるまでは笛の合図でやっても良い)
ミニゴールの中にあるコーンに当てれば勝ち。
DF側はボールを取ったら、四角形のコート外にドリブルで逃げ切れば勝ち。
- 対面する1対1を練習する
- 最初は自由にやってもらう
- 攻守の切り替えが発生する
- 並んで待っている時も、見て準備するサッカーの要素を入れる
- 誰かが10点とったら勝ちで終了
とにかく自由にやってもらい、いろいろ経験を積んで楽しんでもらう。
失敗を経験することで、創造して自主的に改善できるように促す。
失敗続きだとモチベーションが下がってしまうので、一旦止めてコーチがお手本を見せる。
攻撃側は最初に動き出す優位性があるので、先にどちらかのミニゴールにシュートを狙う。
DFが妨害すれば逆側のゴールが空いてくるので、そちらへドリブルしてシュート。
または、勢いよくDFが取りに来たら、ボールだけ先にDFの背後へ出して抜きさる。
いくつかのパターンを見せておくことで、子供達の創造力を刺激しイメージしやすい状況を作る。
攻守の切り替えが発生するので、練習のローテーションが遅くなる場合がある。
その場合は笛の合図で開始して、練習回数を確保する。
衝突しないように気をつけておこなう。
とにかく自由にやってもらう、攻守の切り替えを忘れてしまう子も出てくるが、忘れてしまったらどうなるかを経験させてあげる。成功も失敗もあるから楽しいと感じてもらう。
最後は試合 まとめ
最後は試合で楽しんでもらいます。
それぞれが沢山ボールを触って練習できましたし、ドリブルしながら常にコーンを狙うキックの練習も同時にできました。
お友達がプレーしているのを見て待つ(準備する)ことも同時に練習しました。
また、攻守の切り替えが発生し、状況が変わることも1対1の中で体験しました。
サッカーに近い練習を、皆で協力して楽しむことができましたので、初心者でもスムーズにサッカーの試合ができると思います。
とにかくサッカーは自由に出来ることを学ぶ。ゆくゆくは創造力、考える力につながり、戦術理解を高めます。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!
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